【My Favorite Songs】吉井和哉 - LOVE & PEACE【114BPM】

吉井和哉 - LOVE & PEACE (Full Ver.) by YoshiiKazuyaVEVO


THE YELLOW MONKEYそしてソロになった吉井和哉氏は自分が特に好きなアーティストのひとりです。YOSHII LOVINSON名義を含めアルバム「Hummingbird in Forest of Space」までは全て聴いてきたのですが「VOLT」と「The Apples」はまだ未チェックでした。EMI Music Japan のサイトや Amazon.co.jp でざっと視聴してみたところ「The Apples」収録の『VS』にガツンとやられたのでまずは「The Apples」を TSUTAYA にてレンタル。自分がこのアルバムで気に入ったのは『VS』と『LOVE & PEACE』の二曲でした。『VS』は40代半ばにしてこんなにカッコいい曲を作り歌えるのかという良い意味での衝撃を受けました。歌詞も中年世代に勇気と希望を持たせるようなところが好き。

そして『LOVE & PEACE』も人生を重ねてきたからこそ書けたであろう歌詞が穏やかで美しいメロディーに乗ってリスナーの心を惹きつける名曲。“LOVE & PEACE”ってたいていの人が口や歌にするととたんにファッション的で陳腐でダサくなってしまう。この曲はその言葉と意味に真っ向から真面目に向き合った末に出来あがった気がします。戦争といった大局的なものからごくパーソナルな気持ちの平穏まで、聴く人々にそれぞれの“LOVE”と“PEACE”を見つめなおすきっかけをくれる気がする。

余談ですが、そういえば音楽雑誌「bridge」2011年7月号(Vol.68)の斉藤和義氏との対談の中でお互い『LOVE & PEACE』という楽曲を作ったねといったくだりがあった気が。

この曲は終盤「おはよう」「おはよう」「LOVE & PEACE」で締めくくられるのですが、この「おはよう」はひとつでは意味が無いんだと気がつきました。イントネーションを変えて結ばれるこのふたつの言葉がそばにいる大切な人との挨拶であり思いやりや気遣いを表現しています。普段は当たり前のように感じている何気の無い日常にこそ平穏であり愛があるのだと。自分は子どもの頃から挨拶は最も大切なことのひとつと思ってきたのですが、改めてそれを再認識することが出来ました。

先日、お盆にひとりで祖父母の墓参りに行く車中でこの曲をヘビーローテーションしていたのですが胸にジーンと込み上げてくるものがありました。

シングル『LOVE & PEACE』のカップリング収録曲も好評のようなので聴いてみようと思っています。



P.S. 東北地方太平洋沖地震(福島第一原発事故)の影響を受け、2011年4月16日からの上映が延期となっている『不都合な真実』のスタッフによる核兵器を題材とした 2010年のアメリカのドキュメンタリー映画『カウントダウンZERO(Countdown to Zero)』の日本語版エンディング・テーマとしてこの曲が使われるそうです。吉井氏はこの映画について「平和が当たり前な場所と、当たり前じゃない場所がある。平和が当たり前な時代と、当たり前じゃない時代がある。この映画で、もう一度平和のことを考えたい」とコメントしたそうです。映画と曲のテーマとがピッタリとマッチしていそうな感じですね。


吉井和哉 - VS(Full Ver.) by YoshiiKazuyaVEVO



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